今回は「自分を癒す」の勘違い、本当の意味、正しい解釈などに関してお伝えしたいと思います。スピリチュアルの世界でよく耳にする言葉の一つに
「まずは自分を癒しましょう」
というフレーズがあります。確かにそれ自体は悪いことではないと思います。「癒すことは良いこと」だと思います。しかしながら、実際にはこの言葉の本質を理解していなくて、勘違いして捉えている方が多いような印象があります。
そこで、今回は「神魂アセンション理論」に基づいた
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「自分を癒す」に関する5つの勘違い
と本当の意味や正しい解釈
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に関して、解説したいと思います。
■ 「自分を癒す」に関する5つの勘違いとは?
スピリチュアル系の方によく見られる「自分を癒す」に関する誤った解釈には、以下のようなものがあると思います。
●勘違い1:「辛いことから距離を置く=癒す」
嫌な人間関係、過去のトラウマ、ストレスフルな環境から離れることが「癒し」だと思っていませんか?確かに一時的な心の安定にはなるかもしれませんが、それは根本的な問題解決にはなっていないと思います。魂の課題は未解決のまま残り、再び似たような問題を引き起こすことになります。
●勘違い2:「癒される=感情的に楽になること」
感情が軽くなる=癒された、と思っている人も多いですが、それは単なる一時的な気晴らしだと思います。本当に癒されるとは、感情の背後にある魂の傷(=利己愛や根源的欲の存在)に気づき、それを浄化・変容させた時に初めて得られる内なる静寂です。
●勘違い3:「自分を大事にしていれば癒される」
“好きなことをして自分を甘やかす”ことが癒しだと思っている場合もあります。
しかしそれは、根源的欲や利己愛の充足に過ぎません。本当の「自分を大事にする」とは、魂のレベルを高めるために必要な課題と向き合い、気づきや学びを得て魂を成長させることに取り組むことになると思います。
●勘違い4:「誰かに癒してもらうことが癒し」
ヒーラーやセラピストに依存して、「癒してもらう」ことで癒されたつもりになるケースもあります。しかし本来、癒しは外から与えられるものではなく、自分の内側から起こるものです。他者はあくまで気づきの「きっかけ」にすぎません。
●勘違い5:「癒されないのは周りのせい」
「自分が癒されないのは、職場が悪い、家庭が冷たい、あの人のせいだ」と外に原因を求めてしまう傾向があると思います。でも本質的には、癒されない理由は自分自身が内面と向き合うことから逃げているです。すべては「魂の反応」として現実に投影されているのです。
これらの考え方は、ネガティブな感情から一時的に解放されるため、正しいと思われがちですが、実際には現実から目をそらすことになるため、魂の成長を止める危険な解釈になっています。
■「自分を癒す」に関して間違った解釈をしてしまう根本原因とは?
では、なぜこのような解釈をしてしまうのでしょうか?それは、魂の構造に基づく以下の要因が大きく関係しています。
◆根本原因(1)根源的欲「〇〇欲」が強いため
人は誰しも、ネガティブなことが起こり、心が傷つくとその傷ついた心を「癒したい」という欲求が湧き上がってきます。これは、根源的欲の一つである“〇〇欲”に起因しています。
※〇〇に入る言葉は、自分で考えてみてくださいね。多くの人がこの根源的欲が強く、いろんな問題の大元になっています。ちなみに「ありのままの自分でいい」の記事で解説した根源的欲と同じ欲になります。
◆根本原因(2)利己愛が強いため
人間には、例外なく利己的な愛「利己愛」があります。今回のように癒しを求めるケースだと、自分の心が傷ついた時に最も強く反応する内容が利己愛と関係しています。例えば・・・
●自分は悪くなくて、相手が悪い
●あの人と一緒にいると傷つけられるから関わりたくない
●あの人の悪い影響を受けたくない
などの考えは、自分の魂の中にある「利己愛」が関係しています。それゆえ、自分の心が傷ついてしまった時に「間違った癒し」を求めてしまう傾向があります。
◆根本原因(3)魂の2次元の課題である「識別力」「自己認識力」「他者認識力」がまだまだ弱い
魂には次元があり、2次元の課題をクリアすると初めて人間として生まれることができます。その2次元の課題は、以下の通り3つあります
●識別力
●自己認識力
●他者認識力
詳しい解説は割愛しますが、これらの力が弱いと
●識別力が弱いため、「癒し」と「逃避」を識別できない
●自己認識力が弱いため、内省ができない
●そのため、自分の課題や改善ポイントが何か分からない
●他者の言動を誤認し「被害者意識」を抱いてしまう
●自分の心が傷ついたと認識し、逃避のための癒しを求めてしまう
ということになります。では、この「自分を癒す」の本質的な意味とは一体何なのでしょうか?
■「自分を癒す」の本当の意味、正しい解釈とは?
そもそも「癒す」とは何なのか?「癒す」とは、単なる慰めや逃避のことではありません。
「自分を癒す」とは、自分の本質である「魂」の傷や痛み(=魂の課題)と向き合い、自ら気づき、自分の未熟さや課題を認識し、受け容れ、魂浄化・魂成長へと変えていくプロセスのこと全体を指す言葉だと思います。
魂から湧き上がってくるネガティブ感情としっかり向き合い、“根本の原因”(根源的欲や利己愛など)に気づき、必要なワークに取り組むことで魂を浄化し、乗り越えることで魂を成長させることです。
それは決して楽な道ではなく、むしろ「痛みと向き合う勇気」と「魂の課題に取り組む覚悟」が必要になります。本当に癒されるとは、魂レベルで問題の根本が解決し、心の中に深い静寂が訪れるような状態のことです。だからこそ、表面的に感情を抑えたり、無理にポジティブになったりするのではなく、湧き上がるネガティブな感情と正面から向き合い、その原因を見つけて浄化すること(清算ワークなどに取り組むこと)がとても重要です。
そして、このような機会を与えてくれた相手・出来事・神に心から感謝すること。これが本当の意味で「自分を癒す」ことであり、魂の浄化と魂の成長を同時に実現するとても神聖なるプロセスだと思います。
■本当の癒しを手に入れるために、今日から意識することは?
では、最後にまとめとして、今後、何を意識して日々過ごせばいいのか?アドバイスしたいと思います。
(1)ネガティブ感情の「起点」を見逃さず、根本原因を掘り下げる
何かに反応した時、「なぜそのネガティブ感情が出たのか?」を探りましょう。感情の裏には、根源的欲や利己愛が潜んでいます。そこに気づくことが、癒しの第一歩です。
(2)ネガティブ感情を悪と捉えず、魂からのメッセージと受け止める
怒り、悲しみ、恐れなどのネガティブ感情は、魂の傷や課題を知らせる“アラーム”です。それを否定せず、「知らせてくれてありがとう」と受け止め、原因を探り、浄化に取り組みましょう。
浄化の基本は「心からの謝罪と感謝」になります。今までの人生を振り返り、謝罪が必要な人を思い浮かべ、謝罪と感謝をノートに書き出してみてください。1日1人、1つの謝罪と感謝でもいいです。1歩ずつコツコツと前に進むことが大切です。
(3)癒しのプロセス自体が「神との対話」であることを忘れす、神に感謝すること
癒しが必要と言うことは、神が今の自分に必要な学びを与えてくれているという証です。全く何もネガティブなことはなく、毎日何も問題がないことは、一見幸せそうに見えるかも知れませんが実はそれは不幸なことです。魂を磨くためには「負荷」が必要です。その「負荷」を神はあなたに与えてくれています。その導きに日々感謝し、受け入れ、信頼して前に進むことが大切だと思います。
「癒し」のポイントは、心からの謝罪と感謝になるわけですが、自分を傷つけたと錯覚している相手に対して、謝罪と感謝の心を持つことは容易なことではないと思います。
一人で難しい場合は、私があなたに寄り添ってサポートしますのでお声がけくださいね。
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