今回の記事は、「ありのままの自分でいい」の勘違い、本当の意味、正しい解釈などに関してお伝えしたいと思います。
スピリチュアルの世界でよく耳にする言葉の一つに
「ありのままの自分でいい」
というフレーズがあります。
一見すると・・・「自分を受け入れることの大切さ」を説いているように見える言葉です。しかしながら、実際にはこの言葉の意味に関して、勘違いしている方が多いような印象があります。
■ 「ありのままの自分でいい」の間違った解釈とは?
まず、スピリチュアル系の方によく見られる誤った解釈には、以下のようなものがあると思います。
●努力や自己変革をしなくてよいという意味で受け取る
→「今の自分のままで十分、苦労して成長しなくていい」と誤解。
●感情や欲望を制御しなくていいという免罪符にする
→「怒りっぽいのも私の個性」「欲が強いのも私だから仕方ない」と自己肯定。
●他人への配慮や責任を軽視する口実にする
→「私は私。ありのままが大事だから、相手にどう思われても関係ない」という自己中心的思考に陥る。
●魂の課題と向き合う姿勢が希薄になる
→「私らしく楽しく自由に生きていい」「課題なんて気にしなくていい」という逃避。
●自分を正当化するためのスピリチュアル用語として利用する
→「宇宙は私をそのままで愛してくれているから、今のままでいい」という論理の飛躍。
●霊的な成長のプロセスや反省・内省を避けるための言い訳にする
→「無理して変わる必要はない」として、自分を見つめ直すことを拒む。
これらの考え方は、一見“優しく自分を包み込む”ように見えますが、実際には魂の成長を止める危険な解釈になっています。
■勘違いの根本原因とは?
では、なぜこのような誤解が起きてしまうのでしょうか?それは、魂の構造に基づく以下の要因が大きく関係しています。
◆根本原因(1)根源的欲「〇〇欲」が強いため
人は誰しも、変化や試練に対して「恐れ」や「不安」を抱きます。そのため、「変わらなくていい」「今のままで大丈夫」という言葉に安心を感じます。これはまさに、根源的欲の一つである“〇〇欲”に起因しています。
※〇〇に入る言葉は、自分で考えてみてくださいね。多くの人がこの根源的欲が強く、いろんな問題の大元になっています。
◆根本原因(2)利己愛が強いため
人間には、例外なく利己的な愛「利己愛」があります。例えば・・・
●可能な限り楽をしたい
●誰かに指示や指摘をされたくない
●自分は正しくて、相手が間違っている
などの考えは、自分の魂の中にある「利己愛」が関係しています。それゆえ、「ありのままの自分でいい」という言葉を自分に都合よく解釈してしまう傾向があるのです。
◆根本原因(3)魂の2次元の課題である「識別力」と「自己認識力」がまだまだ弱い
魂には次元があり、2次元の課題をクリアすると初めて人間として生まれることができます。その2次元の課題は3つあるのですが、その中の2つは
●識別力
●自己認識力
になります。詳しい話は割愛しますが、この2つの力が弱いと
「自分の何が未熟なのか」
「改善するところはどこなのか」
を把握する力が弱く、“ありのままの自分でいい”という言葉が自分の未熟な部分を正当化するために使われてしまいます。では、この「ありのままの自分でいい」の本質的な意味とは一体何なのでしょうか?
■本当の意味、正しい解釈とは?
「ありのままの自分でいい」という言葉の本質的な意味は・・・
●自分の本質である「魂」と向き合い、
●根源的欲や利己愛などの未熟さを認識し、
●それらを一旦受け入れ
●改善が必要なところは、努力によって改善していくこと
●そして、今よりも魂を成長させていくこと
という意味になります。
「自己否定」が強い方がいます。そのような人にアドバイスする際に
「ありのままの自分でいいのですよ」
というケースはあると思います。ただ、それだけだと「成長」は止まってしまいます。
課題が多い「ありのままの自分」を認識し、それを一旦受け入れ、自分の本質である魂を磨くことに集中すること
これが正しい解釈であり、正しい道だと私は思っています。
人間そのものは、転生によって変わりますが魂は自分の本質であり、転生してもそのまま引き継がれます。他の優秀な魂に変えることはできないのです。であるならば、自分の今の魂を全面的に受け容れ、生涯かけて磨くことにコミットする
この考え方が重要であり、覚醒に繋がり、結果的にこの人生を終える時に「悔いがない人生だった」と胸を張って言えるのではないでしょうか。
「ありのままの自分でいい」という言葉は、本来とても深く、美しい意味を持った言葉です。「ありのままの自分を受け入れる」これは、本当に勇気がいることだと思います。
でも一旦受け入れると心が本当に軽くになり、人の目も気にならなくなると思います。逃げることなく、今のありのままの自分を受け入れ、課題に向き合い、魂磨きに励んでください。
一人では難しい場合は、私が寄り添いますので、お声がけくださいね!一緒に魂を磨いていきましょう!
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